プロ棋士

以前から、「凄い生徒がいた」と話だけは聞いていたのですが、
私が勤める塾にかつて物凄い卒業生がいたそうです。
「テキストでも何でも一度読んだらすぐ全部覚えてしまう。」
「小4のときに彼が読んでいる本を見せてもらったが、大人の自分でも難しくてさっぱり分からなかった。」など、その逸話の数々を塾長から聞かされてきました。
その彼がついに17才にして、何とプロの棋士になったという記事が昨日の中国新聞に掲載されていたそうです。現役の高校生がプロになるのは中国地方では史上初めて、現役の棋士では最年少のプロ棋士なのだそうです。

棋士というものには縁が無い私ですが、それでも「月下の棋士」という将棋漫画を読んでプロになるということの大変さは何となく知っています。
プロになって活躍するのは勿論大変ですが、プロになること自体が物凄く大変なことなのです。小さな頃からそれぞれの地域で「天才」とか「神童」とか呼ばれるような子どもだけが、奨励会というプロ棋士の養成機関に入ることができ、その中で勝ち上がったごくわずかな人間だけがプロになるのです。これは大変な世界です。

私は直接教えていないので、それほど実感が湧かないのですが、
塾長は大喜びで、その記事を拡大し、教室にデカデカと貼り、また全生徒にプリントにして配付するという徹底ぶり。
今日の授業前には、塾長はプリントを配り、彼がいかにすごい生徒だったかを力説していました。
そうして時間は午後7時前。ちょうど6年生の授業中に何とその彼本人がご両親とともに塾長を訪ねてきたのです。新聞に載るような有名人がきたということで、教室は大騒ぎ。
「サインもらおう」
「写真撮りたい」
「携帯持ってればよかった」とか
大変な興奮状態。さすがに彼もご両親もびっくりしていました。
急きょ彼に教室で話してもらうことに。
プロ棋士とはいえ、普通の高校生。大勢の子供の前で緊張したようで
「頑張って下さい」とだけ一言。それだけ話してくれました。
子供の頃からきっと秀才といわれてきたのでしょうが、普通の気さくな高校生でした。

最年少のプロ棋士ですから、これからまだきっと強くなるんでしょうね。
棋士になったことではなく、今後は活躍が新聞の記事になるのを期待しています。

彼みたいに凄い人はなかなか出ないでしょうが、やはり指導した子供が立派になってくれたら嬉しいですよね。
プロ選手とか、オリンピックとがそんな大層なことじゃなくてもいいのです。
ただ普通に立派に社会人になってくれたり、結婚して暖かい家庭を作っていたり
そういうことで十分なのです。

昔の教え子の写真を見ながら、「今ごろどうしているんだろう?」と考えました。
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by soul_doctor2005 | 2006-03-12 00:03 | 塾の仕事を通じて
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