ひとりよがり

「生きるヒント」などの作品で知られる五木寛之さんの
「愛する」という文章が子供の教材に載っていました。

この文章をあらかじめ子どもたちに読んできてもらって
そこからテストをするということにしていたのですが
「愛する」というテーマの文章は子どもたちにはわかりにくかったようで、
授業前に「意味が分からないから、一から教えてくれ」
という子どもたちに囲まれてちょっと困りました。
授業の2分前に来ても全部教えられないですから
参ってしまいました。

この文章、子供には難解だったようですが、
読んでみて私自身考えさせられるところが多かったです。

おおざっぱにいうとこんな内容です。
世の中には
「私がこれだけあなたを愛しているのに、あなたは私を愛してくれない。それは不公平だ。」
と考える人がいるが、それはおかしい。
なぜなら、「愛する」という行為は、
あくまで自分個人のもので相手には一切関わりのないこと。
だから、「愛する」というのは「愛させてもらう」というのが正しく、
相手に見返りを求めるような事ではない。
そんな内容です。

確かにそのとおりと思う一方、自分がいかに「おかしい」人になっているかを思いました。
家庭では、自分の子供に対して「これだけ注意しているのに、言うことを聞いてくれない。」と
子どもたちをしょっちゅう叱りつけてますし、
塾でも、生徒達に対して「これだけ一生懸命教えているのに、全然頑張ってくれない。」と思います。

五木寛之さんの文書を読んでいると
自分がいかに「ひとりよがり」な考えを持っている人間なのかを感じます。

私の子供は私の子供になりたいと思って生まれてきたわけじゃないし、
塾の生徒達は、わざわざ授業料を払って私の指導を受けてくれているのです。
だから、「育てさせてもらっている」し、「教えさせてもらっている」
そう考えるべきですよね。
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by soul_doctor2005 | 2006-07-14 12:29 | 塾の仕事を通じて
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