ジェダイの世代

以前、トミー・ハートというドイツ人のシンガーについての記事を書きました。
その彼が在籍するドイツのロックグループFair Warningの
6年半ぶりになるアルバムが発売になりました。
(実は本当の発売日は明日ですが、一日早く発売される店で入手しました。)

2000年に解散した彼らが再結成するというニュースを耳にした一年前から、
アルバムが発売される今日がくるのを待ちわびていましたが、
期待通りに素晴らしい作品で、待った甲斐がありました。
これから数十回と聞き込むでしょうが、
聞くたびに新しい感慨が浮かんでくるような素晴らしい曲が詰まっています。
さすがFair Warningという感じです。

大学一年で彼らの1stアルバムを手にしてから
彼らがアルバムを発売する年には必ず
何か人生を左右するような出来事が起こってきたのですが、
さて、今年も何か起こるものでしょうか?
出来ることなら、いいことがいいんですけどね。


さて、そのFair Warningのアルバムの中に
「Generation Jedi」という曲があります。
文字通り「ジェダイの世代」という意味ですが、
勿論「ジェダイ」というのは、
映画「スターウォーズ」シリーズの「ジェダイの騎士」のことです。

アルバムの歌詞対訳をみても、
謎かけのようでいまいちよく分からないのですが、
雑誌のインタニューで、
曲を作ったバンドのギタリスト、
ヘルゲは「父がスターウォーズのファンで、
父が子供の頃スキだった作品の新シリーズを子供と一緒に鑑賞する事がある。
そんな今の時代について書いた曲」と語っています。

確かに、「スターウォーズ」シリーズは、とても長いシリーズなので
親子2世代で楽しむことが出来る作品だと思うのですが、
どうも曲調や歌詞を考えてみると、
ただそれだけではないものを感じます。
親子一緒に、同じことを楽しむというのは確かに素晴らしいことです。
勿論そうに違いないのですが、
恐らくこの曲には別の意味が含まれているように感じるのです。

私が感じたのは、「時代の閉塞感」です。
自分たち「ジェダイの世代」は、
何もかも完成された今の世の中で
自分が入り込む隙がない。
そんな世界で自分はどうやって生きていったらいい?
そんな思いが込められているように思うのです。

親子で同じことを楽しむというのは、
それだけその社会に新しいことが生み出されていない証。
もともと、時代がどんどん変わっていけば
世代間の格差が当然あるわけで
やっぱり、年配者が「今の若い奴らはよくわからん。」というのが
普通の状態だと思うのです。
世代間には隔たりがある。それが当たり前なのにそうなっていない。
新しいものがあまり生み出されていない。

実際今の流行って、
何だか昔の流行が少し形を変えてやって来ているだけ
そんな感じもします。

コンピュータとか携帯電話とか
何かをするための「道具」はどんどん進歩していきますが
その「何か」はあまり変わってないような気がします。

話は変わりますが
もう数十年もすれば、
オリンピックなどのスポーツの多くで
世界記録が更新できなくなってしまう。
そんな説もあるそうです。

ちょっと大袈裟な言い方になりますが
もう、ほとんどのものが行き着くところまできてしまった。
今はそういう時代なのかもしれないです。

子供の頃
21世紀ってまるで「未来の世界」のように思っていました。
でも、実際21世紀になってみたら
そんなに子供の頃の生活と変わってないような気がします。
変わったのは、「学校に行く」が「仕事に行く」に変わったくらい。
少なくても私個人については、21世紀は「未来の世界」じゃ無かったです。

新しい世代は、何か新しいものを生み出して
新しい価値観をもって、そのことに達成感もっていくものだと思います。

前の世代が作ってきたものを受け継いで、
自分たちも何か新しいものをその上に積み上げた。
そう思えることで、誇りや責任感を感じられるのではないでしょうか?

でも、前の世代までに
世の中にあった「新しいもの」がほとんど掘り尽くされてしまった。
残っているわずかな「新しいもの」は、
今の世代には見つけ出すのが困難になっている。

そんな状態に陥っている世代(私たちも含めて)
これを「ジェダイ世代」と表しているように感じます。
かなり主観が入ってしまいましたが、
そういう閉塞感って今の世界には結構あると思うのです。
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by soul_doctor2005 | 2006-07-25 23:31 | 日常の出来事
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