向学心

昨日の授業で、小6で入試問題をやってもらいました。
三重大学附属中の問題だったのですが、これを
「さんじゅう」大学と読んだ子がいます。
その子は、何度繰り返し注意しても、
都道府県を覚えることをせずに、
授業でも「私は都道府県なんかわからない。」と堂々という子です。
三重県という県があることを知らないか、忘れているのです。

都道府県を覚えることくらいは、
しっかりやれば何とかなると思うのですが、
問題なのは「そんなこと出来なくていい。」と思っていること。
だから、覚える気がないのです。
そんなに力のない子だとは思いませんが、
他の子に比べると努力がたりない。
これから受験の佳境に入ってきて、
きちんとやってくれるか心配です。

以前に教えていた別の子供で
アナログ時計の時刻が読めない子がいました。
全く読めない訳じゃないのですが、
4時30分などの時刻だと
短針が4と5に間にあるので
「4時30分」か「5時30分」が迷う
というのです。
そういうことがわからないと日常生活で困りそうなものですが、
本人はあまり危機感を感じていないようでした。


学力低下が叫ばれている今の世の中ですが、
問題なのは学力そのものの低下よりも
子どもたちの向学心の低下だと感じます。
これは、学校などでいわゆる「出来ない子」に合わせて
授業が行われているような側面もあると思います。

余りに平等ということにこだわりすぎて
子どもたちの伸びる可能性をスポイルしているように感じるのです。
出来なくても困らないし、注意もされない。
逆に「出来る子」の方はもうわかっていることを繰り返し聞かされるし、
どんどん先をやろうとすると注意される。
「出来ない子」はいつまでたってもやる気にならず、
「出来る子」はどんどんやる気をなくす。
今の学校教育にはそういう面があると感じます。

私はいわゆる「出来ない子」というのは、
2通りに分かれると思っています。
「頑張っても出来ないという子」と
「頑張ってないから出来ない子」です。
私は今の「出来ない子」というのは
はるかに後者が多いと思います。

ほとんどの子はやる気を出して、
一生懸命取り組めば何とかなる子です。
でも、心底勉強嫌いになっていてやる気が出せない。
そういう子が増えてきているように思います。

塾の指導者として、二人の娘の親として
今の学校教育の現状が心配です。
学校の先生はとても頑張っているというのはよく知っています。
でも、個々の先生方の頑張りだけではどうにも行かないようなことも多いようです。
地域や自治体や国が、しっかり学校をサポートしていくべきだと感じます。
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by soul_doctor2005 | 2006-07-27 21:00 | 塾の仕事を通じて
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