立場

今日のニュースで、今話題の東国原宮崎県知事が、
定例記者会見について「本当に必要なのか?」と
記者たちと激しいやり取りをしているのを見ました。

テレビでやっていた断片的な遣り取りを見ただけですが
少なくとも放送した範囲を見た感じでは
知事のいうことに一理あるんじゃないかと思いました。

記者たちがいっていることは簡潔にいえば
自分たちが持っている権利を守りたいということのように感じます。
「自分たちは県民を代表して質問している。」といいつつ
その質問をカットして掲載する。
「質問の答を全て掲載するのか?」といえば
「報道機関の編集権を軽視している」と答える。
今までそうだったから、それを今まで通り続けたい。
そのための理由をせっせと考えたという印象です。
知事のいうことの全てが正しいなどと全く思いませんが、
それでも「宮崎は変わらないといけない」という知事の訴えに
記者たちは「前例重視」という古い考えでのぞんでいるのだなと感じます。

と、ここまで記者の側の姿勢を批判したのですが、
一方で自分が当の記者立場なら同じ行動をとるだろうなとも感じます。
記者の方の立場ではやはりああするしかなかったのだろうとも感じます。


話は変わりますが、ちょっと前に教育再生会議で
議長(違うかもしれません)のノーベル賞をとった野依教授が
「塾をなくそう」と意見を展開したそうです。
勉強をするには学校があればいい。学校がしっかりしていたら、塾はいらない。
だから、塾を禁止しよう。
そういう趣旨だったと記憶しています。

結局他の委員が反対したので、総理への報告書には盛り込まれなかったそうですが、
その記事を目にしたとき
「何いってるんだ。塾をなくすなんて論外だ。」と思いました。

そのときはそう思ったのですが、
今振り返ってみると、
もし自分が学校の教員だったら、その意見に賛成していたかもしれません。
「学校で勉強しているのに、塾でまでやる必要は無い」と思ったと思います。

今の自分は、塾をなくすという野依教授の意見に対する反論をいくつでも用意できます。そのどれも正しいと自分で思っていますが、
正直に言って「塾がないと、仕事がなくなって困る」
という思いで反論するという部分も間違いなくあります。

よく改革を行うときに「総論賛成、各論反対」という形になることが多いのだと、記事などで目にしますが、そうなるのもよくわかります。

私だって「改革のために塾をなくそう。」といわれたら、
改革そのものが正しいとしても全力で阻止しようとするはずです。

人それぞれ立場がある。その立場の数だけ正しいことがあって
それをまとめないといけない。

そう考えると政治家って大変だと思います。
だからといって不正をする政治家は論外ですが…。
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by soul_doctor2005 | 2007-04-18 00:33 | ニュースについて
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