幼さ

今日はある生徒の保護者のお母さんと面談をしました。
その話の中で少し気になることがあったのです。

その生徒は以前別の塾にいて、その塾にいたときに塾の先生に
「幼い子は中学受験に向かない」
といわれたそうです。

話の中で出てきただけなので、
その塾の先生がどういう意図で話されたのかはわかりません。
ただ、少なくとも私はそういうことを保護者に向かって話すことはありません。
自分の子どもが心配で仕方ない保護者に向かって言うべき言葉ではないと思います。

確かに小学生くらいだと、精神的に成熟していない子もいます。
大人びた子とそうでない子にかなり個人差があるのも事実です。
それが学習に影響があるのもわかります。

でも、それを「子どもが幼いから」で済ませてしまったら、指導者としては責任逃れだと思うのです。
そのお母さんは、「自分の子どもは受験に向かないのかもしれない」と心配しておられます。でも、私は何とか出来ることはないかと思います。

「今までに指導した子どもがこうだったから、この子はこうだ。」と過去の例を挙げて、決めつけてしまうのはやはりいけない。そう思います。
私自身もつい今までの教え子と今の教え子を比べてしまうときがあります。それに気付いて反省しきりです。似ていても全く同じ子はいないわけですから…。
今日お話しした生徒も、幼ない面を感じる部分はあります。
だからといって、それだけで「受験に向かない」というのはどうかと思うのです。

まだ、小学4年生。私もお母さんも、本人自身も、彼の本当の素晴らしい資質に気が付いていないだけかもしれない。
「いつ開花するかわからないのだから、絶えず栄養を与えていくべきです。」
ちょっと抽象的ですが、そう話しました。

勉強は大人になるまで続きます。「生涯学習」の時代ですから、一生続くといってもいいと思います。指導者として、ただ入試のことだけではなく、一生の中の小学生のこの時期にどういう勉強をしていくのがいいのか。そういうことを考えてあげるべきです。

そう考えると「幼い子は中学受験に向かない」という発言はやはり不適切だと思います。その子の学力が付くか付かないかという点だけ見れば、正しいのかもしれません。でも、私は中学受験の意味はそれだけではないと思うし、そう思いたいです。
合格するかしないかだけが、受験の価値だとしたら、
「合格しなかった子は勉強の意味が無かった。無駄だった。」
と言っているように思うのです。

一人一人の子どもにあった学習の方法があるし、それぞれに違ったゴールがあるのですから、できるだけその子達にあったやり方をみつけてあげたいです。
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by soul_doctor2005 | 2006-02-14 23:12 | 塾の仕事を通じて
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