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希望学

遅ればせながら、オリンピックで女子フィギュアスケートのSPを見ました。
日本の選手も頑張っていましたが、スルツカヤ選手のエピソードには心動かされるものがありました。
人間生きていくために目標や夢を持っているということがとても大切なのだと感じます。

昨日たまたま入塾試験を受けに来た子供のお母さんとお話しをしたのですが、その時に「希望学」という学問の話をしました。これは最新版のイミダスに載っていたのですが、正確には学問と呼ぶまでには至ってないかもしれません。ただこういうことを研究している方がおられるのです。

その研究によると、子供の頃に将来なりたい仕事ややりたいことがあったという人の中で実際にその仕事ややりたいことが実現した人は約9%位だそうです。
やはり、なりたいと思った仕事につくのは実際は難しい。
では、将来の夢や目標を持つのが無駄かというと…そうではない。

実はその続きがあって、子供の頃に将来なりたい仕事ややりたいことがあったという人は、そうでない人に比べて今の仕事や生活に対する満足感ややり甲斐を感じている人の割合がずっと高いのだそうです。
絶えず目標をもって頑張っていくことで、たとえ子供の頃の目標が実現しなくても、また新しい目標を見いだして頑張っていけるということなのではないでしょうか。

自分の臨まない環境にいても、その中で自分の目標ややり甲斐を見つけられる。実際、人間が生きてきて、自分の思い通りの生き方が出来る人なんてほとんどいないわけですから、これは大切な事ですよね。

恥ずかしながら、私は外交官になるのが夢でした。杉原千畝さんの実話を読んで、「こんな人になりたい」と思ったのです。勿論夢は実現しなかったのですが、そのことを「挫折」とか「失敗」とは思っていません。
今までそんなに苦難の人生を歩んだわけではないですが、それでも何か節目節目で悩んだとき自分なりに、「どうするべきか」を自分で一生懸命考えて自分で選んで来たつもりです。そのことに後悔はありません。

冒頭の希望学の結果は当然だと思います。
頑張ってきた人ほど、自分に自信も信頼も持っている。
だから、自分が「幸せだ」といえる。そういうことではないでしょうか?

余談ですが…
私が、今まで見た映画の中で最も好きな作品は「ショーシャンクの空に」という作品です。絶望的な状況に追い込まれながら、「希望」を捨てなかった男の物語です。この物語に感動するのは「希望」というものが、絵空事じゃなく本当に必要で現実のものだと感じられることにあると改めて思いました。
人前でボロボロ泣いた映画はこれが最初で最後です。
主人公が親友レッドに送った手紙が印象的でした。
「レッド、希望はすばらしい。人生を賭ける価値がある。」

本当にその通りだと思います。希望がなかったら、生きている意味がないですよね。
by soul_doctor2005 | 2006-02-22 23:11 | 塾の仕事を通じて
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