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明るい兆し

最近の記事は、どうも前向きでない話が多かったのですが
今回少し前向きな話を

やっとというかそろそろ
子供たちの中に「目的意識」が芽生えてきたように感じてきました。
といっても、まだ一部の子どもですが…。

今まではただ「わからない、できない。」というだけだったのが
だんだんと「自分は○○が苦手だからこういうことをやりたい。」などと
かなり具体的にいってきてくれた生徒がいたのが嬉しかったです。

勉強は自分の力をつける為にやる。
これは当たり前だと思うのですが、
やっと自分で考えて何とかしていこうという気持ちの子が出てきた。
いい雰囲気になってきました。

これをクラス全体に広げていきたいです。
最近ちょっと小6の子供たちをどう指導していくか
結構悩んでいたのですが、ちょっと私自身明るい気持ちになってきました。
引き続き頑張ります。
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by soul_doctor2005 | 2006-10-29 23:19 | 塾の仕事を通じて

保守的

だんだんと更新が疎かになってきていけないですね。
ここしばらくは、仕事の方が忙しくて
家ではパソコンに触りたくないような気持ちでした。
最近は帰宅後はもっぱら読書に明け暮れておりました。
久々の更新です。

さて、受験学年の生徒達にとって大事な時期が続いております。
私たちの塾ではほぼ毎週テストがあるのですが、
そのテストの後にはコメント付きの成績表を返します。
私がほぼ毎回コメントを書くのですが、
最近はどの生徒にも
「あなたの力ならもっと出来ると思う。」
書くことが多いです。
これは本当に実感で
実力があるのに出せないという子どもが本当に多いと感じます。

9月以降、よく子供たちには
「実力を伸ばす勉強」と「実力を出すための勉強」は違う。
という話をしてきました。
この内容を具体的に書くと長いので省きますが、
それを分かって試せる子どもとそうでない子どもがいます。
これは能力の問題ではないのです。

私にはこれは「やる気」と「勇気」の問題だと思っています。
やる気の無い子はただ惰性で問題を解き
勇気のない子は新しいことを試せない。
そしてそういう子は結構多いのです。

話が飛躍するかもしれませんが
最近の報道をみていて
何か事件が起こると何かと「どこかに責任を押し付ける」
という風潮になっているように感じます。
ですから、どうしても「事なかれ主義」になってしまう部分があるように思います。
世の中全体が保守的なように感じるのです。
これはかなり子供たちにも影響があると思います。

何もしなくて良いなら何もしない。
出来るだけ関わりたくない。
新しいことをしたら責任を取らなくてはいけないから何しない。
そんなところが子供たちにもあるのです。

子供たちには以前
「みんなの勉強の様子を見ていると 正面からぶつかって勝てない相手に
正面からぶつかって負けているように見える。」
といいました。何か工夫をして欲しいし、その方法は教えているのですが
なかなか実行しない。教えていてもどかしいです。

ちょっと愚痴っぽくなりましたが、
今の時期は子どもの意識と私たちの意識の差がある時期なのです。
指導者の方も落ち着かない時期です。
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by soul_doctor2005 | 2006-10-24 23:22 | 塾の仕事を通じて

ピーク

なぜなのか分かりませんが、
最近よく仕事の夢を見ることがあります。
先日もこんな夢をみました。

授業をしているのですが、
教室が学級崩壊状態で
子供たちが全く話を聞いてくれません。
どんなに諭しても、怒鳴っても焼け石に水。
休憩時間のように騒いだり、立ち歩いたり。
気を取り直して、「この問題出来る?」と聞くと
真面目にしている数人が手を挙げてくれます。
ところが、生徒を指名しようとしたら
いつも教えているはずの生徒の名前を思い出せないのです。
「どうしよう、どうしよう」と迷っているうちに
目が覚めました。
「夢で良かった」と思うと同時に何だか恐くなってきました。


今の職場の現実の授業はそんな状態ではありませんが、
そういう状態になってしまうことへの恐怖心はいつもあります。
今はある程度思ったように授業を進めていくことは出来るのですが
「これがいつまで続くのか、ずっと続くんだろうか?」
「いつか指導者としての能力が落ちて、
全く指導力のない状態になってしまうんじゃないか。」
そういう恐さはいつも感じています。

何年か前に「塾講師29才限界論」というのをネット上で主張している人がいました。
それは、指導力が上っていくのと、若さや生徒を引きつけていく魅力、
それから講師としての給与の伸び。
そういう要素を総合すると「29才」が講師としてのピークだ。
それ以上は講師を続けていても下り坂になっていくだけ。
という主張です。
以前勤めていた塾を辞めたときには、
間違いなく私はこの説の影響を受けていました。
ちょうどその頃私は「30才」だったのです。

「信じたくない」と思いながらも
やはりある程度は説得力ある説だとも感じるのです。
「自分も今がピークで、もうこれ以上自分の力は伸びないんじゃないか。」
「ずっとこの仕事を続けていけるのか。」
そういう恐さがあるから、日々「もっと頑張らなくては」と思いますし、
「もっと力をつけなくては」と思います。

私はこの仕事を天職だと思っています。
出来れば一生続けたいのです。
その為にももっと指導者としての実力をつけたいと思います。
「恐さ」が原動力というのは前向きではないのですが、
そういう思いは確かにあります。
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by soul_doctor2005 | 2006-10-12 00:17 | 塾の仕事を通じて

専門家と素人

私たちの塾でも、
受験生はこれから大変な勉強をしていかないといけません。
この数ヶ月が佳境なのですが、
毎年どんなに成績の良い生徒がいても「これで安心だ」と感じたことはありません。

先日、職場のW先生が私に
「塾長は、いつも『6年生はみんな算数が全然出来ない。』という。」といいました。
今年の6年生は昨年よりずっと成績は良いのですが、
それでも塾長は満足出来ないというのです。
私は「私も、今年の子が去年よりもずっとできると分かっていても、
やっぱり個々の子を見ていくと『何でこんな問題が出来ないんだろう。』と思いますよ。」と答えました。
指導者としては、
子供たちには「際限なく出来るようになって欲しい。」と思うのが普通だと思いますし、私も塾長もそういうつもりで指導しているのです。

ただ、その後このやりとりをしばらく考えていて
「本当にそれでいいのかな」とも思ったのです。

ふと、田中芳樹さんの小説にこういうセリフがあるのを思い出しました。
「専門家が素人に後れを取る場合がある。
それは専門家には、長所より短所が、好機より危機が見えてしまうからだ。」

「これが出来ない。あれが出来ない。」と
つい私は、
子供の短所ばかりが気にかかり、
長所を伸ばすことを忘れてしまいがちです。

授業でも、
「出来たところは別に放っていても良いから
間違ったところをしっかり直そう。」といってしまいます。

この仕事を10年余りやってきて、
時に「自分は専門家だ」という傲りがあることに気づきます。
でもそれじゃいけないですよね。
改めて謙虚にこの仕事に取り組んでいきたいと思っております。
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by soul_doctor2005 | 2006-10-06 13:02 | 塾の仕事を通じて