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我慢

かなり長い間更新をお休みしてしまいました。
連休明けから、夏期講習会の準備で忙殺されておりました。
まだまだ準備は残っていますが、昨日大きな仕事をひとつ片付けたので
何となく一息ついた感じです。
今後も更新が滞ることがあるかもしれませんが
更新を続けていきます。おつきあいのほどを…。


5月病というものありますが
これは社会人でも、学生でも同じのようで
塾に来ている子ども達も連休明けに
勉強がつらくなってくる子が出てきます。

そういうこともあって、昨日は退塾したいとの申し出が出てしまいました。
勉強についていけないからとの理由です。

実際今私たちがやっていることは
学校より難しいです。
でも、普通の子どもが頑張ればなんとかなる程度のものです。
一部の難関校を受験する子は別として
手も足も出ないと言うことではないのです。

今回のこどももそうですが
最近は子どもがというより、保護者の方(大抵はお母さん)が
我慢できなくなるというケースが多くなっているように感じます。

今まで教えてきた経験からして
当然ですが急に子ども達の成績が上がるということはめったにありません。

コツコツと日々地味な努力を繰り返して
それで半年や一年後に成果を多少なりとも実感できて、
2年3年と頑張って振り返ったときに
「以前に比べてものすごく力がついた。」と言われるようになる。
そういうものだと思うのです。

今回退塾を申し出て来た子どもの場合も
そういうケースです。
まだたった3ヶ月ですし、その短い期間でも効果はでていた。
私たちは、彼女(女の子です)の力の伸び具合に手応えを感じていたのです。

ですが、保護者の方はもっと成果が短期間で出るものと思っていたようで
「塾は何にもしてくれなかった。」と最初言われました。
塾で私たちがどう取り組んで来たかを説明すると
それが誤解だと理解していただけたのですが
「何もしてくれなかった」と言われたのは、心外でしたし、残念でした。
私たちの取り組みを、きちんと説明できていなかった部分もあったと反省しています。


ただ、やはり塾で習った内容は一度習えばすらすらと解けるようになるのが当然
とおもっておられる方は結構多いです。
そんなに簡単に結果が出るものではないのだということは
繰り返しお話しているのですが、まだ説明不足なのかもしれません。

塾での学習は、逆上がりや自転車の練習のようなものです。
苦労もせずに簡単に出来てしまう人もいますが、
そうでない人は何度も繰り返し練習して
それで出来るようになっていればいいのです。
簡単に自転車に乗れた人も、苦労した人も
何年かたってみれば、自転車の技量に大した違いはありません。
そういうものなのです。

最近の保護者の方(特にお母さん)は
すぐ身に付かないと
自分の子は出来ない子だと思ってしまう場合があるようです。
「うちの子どもは出来ない子です。」
「うちの子どもは才能がないんです。」
そんなことを当の子ども本人の前で言う方もいます。

子ども達は平均寿命通りなら あと65年以上生きるのです。
10歳やそこらで、子どもの一生を見限ってしまうなんてとんでもないことです。
私たち塾の指導者も子ども達の可能性を信じて指導しています。
保護者なら尚更です。

誰が、どんな人が「あなたの子どもは駄目だ」と言っても
親だけは子どもを見限ってはいけないのです。

今回のお母さんは、お話をしているうちに
「自分の方がもう限界なんです。」
とおっしゃったそうです。
確かに、こどもはまだやれたと思います。
頑張っていたし、少しずつですが結果も出ていた。
だからこそ、親が辛抱できなくてどうすると思うのです。

私たちの世代は、楽をして大きくなって来た世代なのだなと改めて感じます。
子どもよりも親の方が頑張れない
そんなケースが増えています。
「本人が嫌だという」から
「効果が出ない」からとすぐ辞めさせる。
お金を出しているから、効果が出るものだいう消費者の意識もあると思います。
でも、教育ですから店で買い物をするのと同じではないということを理解していただきたいです。

もちろん、全ての保護者ではありませんが、
保護者の皆様にも考えていただきたいと思います。
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by soul_doctor2005 | 2007-05-31 10:28 | 塾の仕事を通じて