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心に対する規制

私は広島の人間です。
生まれも育ちも広島でそのことに誇りを持っています。
私は広島が大好きです。
ですから、乗っている車もマツダですし、
プロ野球はカープ、サッカーはサンフレッチェ。
お好み焼きも大好きです。
「信長の野望」は必ず毛利家から始めます。
広島の気候風土のなかで育った自分にとって
広島は最も住み良い最高の街だと思っています。

でもだからといって、別に広島が他の都市に比べて、
素晴らしいとか優れていると考えているわけではないのです。
鹿児島の人が鹿児島が好きなように、大阪の人が大阪を好きなように
新潟の人が新潟を好きなように、北海道の人が北海道を好きなように
私は生まれ育った広島が好きだということなのです。
そういう気持ちは、それぞれの人の中に自然に根付くものだと思うのです。

同じように、日本人が日本を好きだということも、
それぞれの人の心の中に自然に根付くべきものだと私は思います。
今、その日本人の愛国心にまで法で定めようという動きが進んでいます。
「教育基本法」の改正のことです。
日本の子どもたちが愛国心を持つように、教師に指導させようというのが
今回の改正の大きな変更点のようです。
私にはこれが正しいとは思えません。

私は法律の専門家ではありませんが
法律というのはあくまで行為を規制するものであると思っています。
人間の心の中まで法律で定めようなどというのは論外です。
確かに、今の日本人は(特に若い世代は)
日本に対しての愛着のようなものが薄いと思います。
また、私の親や祖父の世代は、戦前の反動で、
愛国心というものをあまりしっかり教えられていない
というのも事実だろうと思います。
でもそれを、国が政策として指導するなど
ということに大変な危惧を感じます。

もう一つ刑法(だったと思います。)に新しく規定されようとしている
「共謀罪」という罪についても同様です。
これは解釈しようによっては、犯罪行為ではなく
犯罪をしたいと考えただけで罪に問えるという決まりです。
法律の解釈次第でかつての「治安維持法」を不回るほどの悪法になる可能性が高いのです。
先程も書いたように法律というのはあくまで行為を規制するものであると思っています。
この「共謀罪」は採用すべきではないと私は思います。

経済に関しては規制緩和が進む中で
私たちが知らないところで
私たちの生活に関する内容ではどんどんそれに逆行するような内容の法律が
作られています。私たちはそれに敏感に反応し、国に対して意見を述べるべきです。
それと同時に報道機関にはしっかりと国の行うことについて報道して欲しい。
報道されなければ私たちには何が起こっているのかさっぱりわからないのです。

私にも子供がいます。
子供の世代に国に監視されて生きていくような生活をさせないように
しっかり国のすることを監視していかないといけません。

憲法(第12条)では「この憲法が国民に保障する自由や権利は、国民の不断の努力によって、
これを保持しなければならない。」と書いてあります。
私は別に護憲論者ではありませんが、国の行いをしっかり知って、賛成できることとできないことを
見極めるべきだと思うのです。
by soul_doctor2005 | 2006-05-19 01:17 | ニュースについて
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