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山口母子殺害事件の判決について

被害者の夫の本村洋さんは、判決の後で「最高裁で死刑判決が出て欲しかった」とおっしゃったそうですが、そのニュースを見る前に私も同じことを感じました。

この事件が他の事件以上に私の印象に残るのは、隣県の事件であることと、本村さんが私と同年代の人である(私は本村さんより2歳年上です。)ことなどからです。
 本村さんはこの数年、殺された妻子の無念をはらすことのためだけに生きてこられたように思われます。私にも妻子がいますが、本村さんの無念は察するに余りあります。
その無念を察しての最高裁の判断だとは思うのですが、これまで数年間を費やした本村さんにまだ数年間費やせというのでしょうか?
最高裁で判決が出て、さらに弁護側が上告ということになればまた数年の期間を要することは明白です。
本村さんが事件の為に失った時間を思うと日本の司法制度の問題点の多さに腹立たしさを感じます。

この事件だけでなく日本の裁判は時間がかかり過ぎる。
行政訴訟などでは、決着がついた時には原告の多くの人たちが老いて亡くなられている。それでは何の為の裁判なのかわからない。
今ちょうどその為の改革を行っているはずです。
それなのに司法の頂点に立つ最高裁がこのような判断を下したことが残念でなりません。

自論である「死刑制度廃止」をこの裁判に持ち込んで
「政争の具」にしようとしている安田弁護士の姿勢にも疑問を感じます。

こんな人ばかりがいるような法曹界なら、
「裁判員制度」で自分が選ばれて裁判に参加することも仕方がないのだろうか
とも感じます。
どうも司法の世界にいる人たちの考えが自分たちとはかけ離れているように感じるのです。
by soul_doctor2005 | 2006-06-21 00:02 | ニュースについて
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