いつも国語を指導していて感じるのですが、
初めて教える子供でもある程度会話をしてみると、 その子が国語が得意か苦手か大体わかります。 雑談をしながら、いくつか問いかけをしていくと、 国語が得意な子は過不足なく答えてくれますが、 苦手な子は話が長くて要領を得なかったり、 聞いたこととは合わないことを答えたりします。 当然のことですが 国語は「文章を読んで質問に答える。」ことが中心ですから、 たとえ会話であっても、 きちんと質問に答えられる子は 文章でも同じ事が出来る(例外もありますが)といえると思います。 さて、最近子どもたちと会話していてふと気付きました。 国語が苦手な子と会話をしていると、 質問にきちんと答えられないということの他に その大半の子どもには共通点があるのです。 それは「述語を省いて喋る。」ことや 「単語の形で喋る(つまり言葉を文の形で喋らない)」 と言うことです。 例えば、私が補習のために 「明日、早く来れる?」と聞くと 「え〜っと、それは……。」とか 「あしたはちょっと…。」というように答えたりします。 語尾を省くのです。 また、「無理!」とか「微妙。」とか単語で答える子もいます。 私はいつも国語の記述問題で 「日本語というのは後の部分になればなるほど、重要なのだ。」と言います。 それは文の最後にはたいてい述語が来るからです。 「私は勉強が得意だ。」と「私は勉強が得意ではない。」では 意味が正反対です。これは最後まで見ないとわからないことです。 ところが大人でもそうですが、日常会話というのは 語尾(述語)を省く傾向が強いのです。 それが国語の問題を答えていくときの障壁になっている感じがします。 大雑把な印象ですが、 「よく喋る子」には国語が得意な子が多いです。(もちろん例外もあります、) これは、会話をしてきた経験が多いからではないかと思います。 会話の中で自分の考えを不手に伝えた経験や相手の考えを感じ取る経験を多く積んでいるということは、 国語の勉強に限らず非常に役に立つと思います。 保護者の方にもよくいうのですが、 国語は日常生活の中で鍛えることの出来る科目です。 そのことを出来るだけ多くの子どもたちに理解してもらえるように取り組んでいきたいと思います。 ■
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by soul_doctor2005
| 2006-08-24 21:43
| 塾の仕事を通じて
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